おはようございます.
もう大晦日ですね.時の流れの早さを実感します.
さて,今日はリンク歩行機構でよく用いられるチェビシェフリンクについて記述します.チェビシェフリンクとは上図のような軌跡を生み出す機構で,次のような特徴があります.
- 近似直線
- 速戻り
- 構造が非常に簡単
- 機構の大きさに対する軌跡が大きい
各点の直交座標は三角凾数や前回の記事で取り上げた二円の交点等から導出され次式の様になります.
チェビシェフリンクは上記のような応用上非常に有用な利点が沢山あるので,使い易いという訳です.
今日のところは以上です.
良いお年を.
注1:一般的には"Chebyshev"が正しい綴りであると思われるが,メカニズムの辞典に"Tchebicheff"とあったのでここではそれにならった.
注2:チェビシェフリンクとホーキンスリンクは区別され,今回紹介したリンクはホーキンスリンクと呼ばれるべきだと思われるが,ここでは厳密に区別せずチェビシェフリンクとした.